NO.65 ジャンヌ・ダルク
純白の甲冑を纏った聖女ジャンヌ・ダルクが、冷たい月光に包まれている。金色の長髪が夜風にそよぎ、瑠璃色の瞳には堅毅と聖なる光が宿る。精巧な鎧が彼女のすらりとしながらも力強い肢体を浮き彫りにし、手に握った長槍は天を指す。まるで叙事詩から歩み出た戦乙女のようだ。柔らかな光と影が肌と金属の間に織りなされ、神聖で冒すべからざる荘厳さと、ほのかに漂う女性らしい柔美さを併せ持つ。すべてのディテールが伝説に忠実でありながら、圧倒的な迫力を持つ写真表現によって、百年前の英雄に鮮やかで衝撃的な生命を再び吹き込んでいる。
蠢沫沫







