NO.207 大慈樹王
蒼郁たる古木の奥深くで、彼女は大慈樹王へと姿を変える。翠緑の長髪は蔓のように垂れ下がり、金色の葉の輝きと交織している。柔らかな月光が白皙な肌に降り注ぎ、神樹のような荘厳さと母性的な優しさに満ちた曲線を浮かび上がらせる。半透明の葉脈の紗裙が身体に優しく寄り添い、木影が揺れるようでもあり、生命の流れを感じさせるようでもある。瞳には森の深遠なる静けさを湛えながら、この世の万物に対する慈悲と愛情を秘めている。すべての細部が須弥の叡智と自然の神秘を完璧に融合させ、神聖でありながら極めて誘惑的な東方幻想の女神の姿を呈している。
蠢沫沫







